毛細血管がゴースト化より起こるゴースト血管
一時期ゴースト血管が話題になりメディアでも取り上げられました。
大型ショッピングセンターではゴースト血管診断機などもあって気になる人は診断してもらいたいと思います。
そもそも、ゴースト血管って何?
どうしてゴーストになってしまうのか?
その疑問に答えたのが本ブログです。
Contents
毛細血管のゴースト血管とは何?

ゴースト血管の正体とは”毛細血管の老化”です
毛細血管とは、人間の全身に張り巡らされた血管のこと
その毛細血管が何らかのダメージを受けて消えてしまうことをゴーストタウンから連想し名付けられたものです
毛細血管とは、人体の中に張り巡らされたいわば道路のようなもの
動脈や静脈は大きな幹線道路、そこからつながる細動脈は県道や市町村道などの小さな集落です
その道路を使ってゴミ回収車も着たり、栄養を届ける運搬道路
その道路が寸断されて栄養もゴミ回収も行われなくなった毛細血管の姿を”ゴースト血管”と名付けられたもの
毛細血管とは何か
動脈と静脈をつないでいるのが毛細血管肉眼では見ることができないほど細いもので髪の毛の焼く10分の1で約100分の1mmのもの
長さを全部つなげるととんでもなく長く数千~数万kmにもなる
全身の血管の95~99%が毛細血管なんです
こんなに細く脆そうなのに体全体にある37兆個の細胞一つひとつにほどよく酸素や栄養を運搬し、余分な血液を漏らさずに二酸化炭素や老廃物を回収する そんな仕事をしているのが毛細血管だ
流れは大変ゆっくりで、細い毛細血管の隙間から微妙な量の物質をしみ出させしみ入らせる適度な隙間も持っている
どうして毛細血管はゴースト血管になってしまうのか?
老化
加齢と共に毛細血管は壁細胞の変性と消滅、そして血管内皮細胞の機能の衰えが起こってくる。内皮細胞とは
血管の内側の細胞のこと衰えとは他の細胞と同じで細胞の分裂機能が低下し、新しい細胞に生まれ変わる(ターンオーバー)能力がなくなっていくことが要因です。
それと同時に内皮細胞同士や血管の壁になっている細胞との接着する分泌物が減少し剥がれやすくなります。
糖化
体の中で糖質とたんぱく質が結びつきする変化を「糖化」という体内に焦げのような物質(AGE)終末糖化産物が発生することで活性酸素が大量に発生しダイレクトに血管の壁細胞にダメージを与える
そのダメージは内皮細胞の隙間より血液が組織内に過剰に漏れるようになります。
漏れていても痛みもまったく感じません。それ故、自覚症状を持つことはできない
これは、血糖値が高くなることや、高血圧、脂質異常症などによって引き起こさせることになる。
毛細血管のゴースト血管が引き起こすと思われる体の変化は何か?
肌
キメの細やかな肌の状態を維持できなくなりシミ、シワ、たるみなどができやすくなると予想されています髪の毛
男性女性問わず、毛母細胞は毛細血管より栄養を受けていますので、ここでも栄養が行き渡らなくなり発毛が形成されにくくなると予想されます更年期
更年期の症状が多く出る場合は毛細血管のゴースト化により症状が強くでてくる可能性もあります便秘
腸の栄養成分が漏れてしまい腸の蠕動運動が低下することにより便秘になる可能性があります肝硬変
肝臓内の毛細血管の減少が肝臓の線維化と密接な関係があるので肝硬変に繋がりやすくなる可能性があります腎機能の低下
1日に160リットルの血液を濾過し約1.5リットルの尿を排泄する機能を持つ腎臓には毛細血管がとぐろを巻いて腎臓の中に高密度に詰まっています。この濾過機能が衰えることで毒性を含んだ物質が全身に周り細胞や組織にダメージを与えると予想されています糖尿病
糖尿病は体内の血糖値が高い状態になり血液中の血糖値が高い状態が持続することが問題であります。その原因には膵臓とつながる毛細血管も大きく影響しているはずで血管内皮細胞の活性を上げるとインスリン抵抗性が改善され寿命が延長されるという動物実験結果がでているので加齢と共に毛細血管がゴースト化することで糖尿病になるリスクも高まる肺
肺の中には肺胞という小さな空洞がたくさんあります。肺胞の表面はびっしりと毛細血管で覆われています。つまりほとんど血液に浸っている状態といえます。この毛細血管がゴースト化すると血管内皮細胞に異物が侵入するリスクが高まり炎症を起こしやすくなります毛細血管のゴースト化を予防する方法とは?
血液の質をよくする
人は食べたものでできています世の中には体にいいという情報が溢れかえっていますので、何がいいのかを自分で見識を持って食べることが大事です
栄養素はバランスよく食べることが大切
3大栄養素のタンパク質、脂質、糖質ももちろん、ビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスより食べることを心がけることがポイントです
食事の仕方
- 食事は腹八分目
- 食べるときは一気に食べないこと
- 少量づつ食べるのがよい
- 糖質はすべて断つのではなく、ほどよく摂る
- 塩分の摂取を控えめに食物の旨味成分を活かす
血管をしなやかにする食事
- 酢を活用する
- 油を選ぶこと 中でも不飽和酸脂肪のオメガ3系が良い
- スパイスを活用する
- カリウムを多く摂る 血圧を下げる効果があるカリウムを摂る
自律神経のバランスをよくする
- 呼吸を整える 腹式呼吸を取り入れる
- お風呂は湯船に入りゆっくりする時間を持つ
血流をアップする
- 運動を習慣化する 1日に1回でもいいので運動する時間を持つ
- 下半身運動が良い スクワットがおすすめ!
- 脚の筋トレでステーショナリランジもおすすめです
血管のマッサージ
- 腕のマッサージ ずらす、ねじる、揉む
- 足のマッサージ 足の指を1本ずつ引っ張る、足の裏を押す、ぶらぶら回す
睡眠
- ぐっすり眠る
- メラトニンの材料のトリプトファンを摂る
- 夜は光の刺激に注意して控え目にする
タイツーを活性化する

血管内の内皮細胞の接着を誘導する分泌物として「タイツー」というものがあります
タイツーの分泌を促進するものとしてあるのが「シナモン」です
桂皮エキスとも呼ばれますが、研究結果としてシナモンは有効とされています。
お勧めなとり方は
- シナモン+ショウガを飲み物に入れていただく
- シナモン+バナナをデザートでいただく
- シナモンをスパイスとして活用する
最近の研究でさらにいろんな活用の仕方がでてきているようですのでお試しをしてもてほしいものです
まとめ
毛細血管がゴースト血管に変化する理由がわかっていただけたと思います。ゴースト血管になってしまったことを放置しておくと、体にさまざまな影響を与えていきます。
しかし、ゴースト血管になってしまったと落ちこむ必要はありません、何歳になっても復活が可能なようです。
毛細血管は蘇ることができるもの、それはまた違う時に書いていきたいと思います。
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