夏直前。暑さによって体調が悪くなったりする季節です。室内、屋外を問わず熱中症の対策に取り組むことが大切です。今一度、熱中症の防止のポイントと異変に気づいた時に適切に対応できるようにご紹介します。
Contents
熱中症はどうして起こるのか
人の体には優れた体温調整機能が備わっています。まずは「発汗」があります。
人の体は約60%が水分でできていると言われるほどたくさんの水分を保有しています。これは体内の栄養を運んだり体温調整のために必要だからです。体温が高くなると水分を汗として皮膚表面に出して蒸発させることで熱を奪ってくれています。
また、全身の「皮膚血管を拡張させて血液の熱を放散」させるという機能があります。
環境の変化
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気象庁データより
地球温暖化による異常気象が暑さを強くしている。
CO2排出による温室ガス効果の削減対策も講じられているが、世界的な取り組みになるため思うように目標数値に近づけていないのが現状だろう。
ヒートアイランド現象というのも暑さに拍車をかけている。
ヒートアイランド現象
アスファルトや コンクリートで地面が覆われ、熱の放射などができなくなり、温度がこもる現象のこと身体の変化
人は年齢が高くなると暑さや寒さを感知する機能が低下してくる。夏においては暑さを感じにくくなるために体温を調節する仕組みがうまく働きません。特に高齢者の方、また親に高齢者がいる方は注意が必要です。熱中症と思われる症状は?どんなもの
- まめい
- たちくらみ
- 気分が悪くなる
- 筋肉がつる
さらに悪化すると
- 意識障害
- 全身けいれん
室内での熱中症の対策
温度計を見やすいところに設置する
自分の体の暑さの感覚だけを頼っていては、シニアの方などは感覚が実際の室温とずれてしまっている場合があります。室温の温度をたまに見て体調を管理することが大切です。エアコンを使う

エアコンが体に悪いとか、節約しているという方も少なくないと思います。しかし、猛暑を迎える夏には適切にエアコンを使用し体調を管理しましょう。就寝する前などは部屋を涼しくしておくことで就寝しやすくもなります。
扇風機を使う
エアコンと扇風機を組み合わせて使うことが大変有効です。エアコンの温度調整をして扇風機の風を直接体に当たらないようにして空気の流れを作ることで部屋全体を効率的に涼しくすることができます。水分を摂るタイミングを決めておく
涼しい部屋にいて気がつくと水分を摂ることを忘れてしまうことがあります。喉の乾きに気づかずにいる状態を防止するために、水分補給のタイミングを決めておくといいでしょう。起きた時、寝る時、トイレに立った時、とこまめに水分補給をするようにしましょう。量は1日1.2リットルを目安に摂りましょう。
家族へ声かけをする
同居の人、また、別居している場合でも、猛暑の時、「水分とってね」の一言が大切です。電話でもメール、LINEを使っても気遣うことが大切です。屋外の熱中症の対策
飲み物を持つ
失われた水分を補給するために飲み物を持ち歩きましょう。保冷グッズを持つ
暑さから身を守るグッズを持つことが大変有効な熱中症の対策になります。- スカーフ
- 防止
- 日傘
- 通気性の良い洋服
休憩場所を確保
外出先では、日陰やショップなど涼しい場所で休憩をするようにすることが大切です。たまに涼しい場所で汗を蒸発させることが熱中症には予防になります。
暑い時間は外出を避ける
環境省の「熱中症予防情報サイト」を使って情報を収集し行動をすると熱中症の予防になります。熱中症かな?と気づいた時の対策
自分で気づいた場合
まずは、涼しい場所へ移動することです。室内ならばエアコンの効いたところ、屋外ならば日陰や風通しの良いところ。そして、着ている洋服を緩めて風通しをよくし体を冷やすこと。太い血管が通っている箇所をペットボトルなどで冷やすことがポイントです。ペットボトルがなければ濡らしたタオルでも当ててみましょう。
- 首筋
- 脇の下
- 太ももの付け根

水分を摂る
まだご自分で意識がある場合は水分を摂りましょう安静にする
体力が回復するまで、まずは涼しい場所で安静にしておくことが大切です。周囲の人が 「あの人 熱中症ではないか?」と気づいた場合
まずは意識の有無を確認しましょう。名前を聞いたり、肩を叩いたりして意識があるかを確認する。意識がなく、声をかけても返事がないなどはすぐに救急車を呼びましょう
救急車の到着までは涼しいところに移動させ、ペットボトルや冷たくしたタオルを首筋や脇の下、太もものの付け根にあて冷やすことをしましょう。意識がない時は水分を摂らせようと無理に口へ運ぶと窒息の可能もありますのでやめましょう。
まとめ
暑くなる夏を前にして熱中症を予防し対策を取ることをご紹介しました。大切なポイントを5つ。- 水分摂取すること
- 栄養をとっておくこと
- 休息を取ること
- 声かけを行うこと
- 温度を確認すること
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